突然Apple watchの電源が入らなくなったことってありますか？
2016年9月、僕はその不幸な現象に出会いました。
前日まで何の問題もなく動いていたApple watchが急に無反応になり、一切の操作を受け付けず液晶には何も表示されません。
それはApple watchの突然死ともいえる状況でした。
その死を受け入れられなかった僕は、幾度と無く蘇生を試み、Apple先生にもGoogle先生にもジーニアスにも治療方法を聞きました。
だけど、残念ながら最後はいつも「impossible」。
死んだApple watchは生き返らないと、、、
それから3ヶ月、なんとApple watchは生き返りました。
この記事は、突然の死から奇跡の復活を遂げたApple watchとそのオーナーによる、愛と感動はあまり無い物語です！
なお同じような状況に陥ってしまった方の参考になるように、復活までの過程で学んだことをTipsとして各章の最後に記載しています。
”Apple watchの電源が入らない”で困っている方の参考になれば幸いです。
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１、第一章 別れは突然に
9月下旬のある日、いつものように充電器からApple watchをはずし、手に巻きつけた後に時間をチェック。
…っが、Apple watch液晶には何も表示されない。
「おかしいな～」
と思いつつ、サイドボタンを押して見たりデジタルクラウンを押したりまわしても無反応。
「接続が悪くて充電できてなかったのかな…？」
その日はさして気も留めず、Apple watchをはずして充電器にセットし会社へと向かいました。
２、Apple先生、Google先生の診察
仕事を終え自宅に戻ると、再び充電器につながっているApple watchを手に取ります。
やはり反応は無し。
充電器につなげたままでサイドボタンやデジタルクラウンを操作してみましたが、何の反応も得られません。
ここでようやく事態の深刻さに気づき、Googleで対応を方法の検索を開始
「apple watch 電源 入らない」→検索
Appleの公式サポートが表示され、画面に何も表示されない場合は30分ほど充電をと書かれている。
「すでに何時間も充電してるんだけど…」
と思いつつ、再度充電ケーブルにつなげてしばらく待つも反応無し。
それでも問題が解決しない場合は「強制的に再起動を」とあったので、サイドボタンとデジタルクランを両方同時に長押しし強制再起動を試みる。
・・・反応がない・・・orz
Appleの公式サポート以外にも、同様の症状に対する対応方法をググッて見ましたが、最後はいつも「強制再起動で駄目ならAppleサポートへ」という型どおりの答え。
Google先生に頼るのはあきらめ、最後の手段であるAppleStoreのジーニアス先生を頼ることにしました。
【Tips】
・Apple watchの強制再起動はデジタルクラウンとサイドボタンの両方を同時に10秒以上、Appleロゴが表示されるまで長押しする
・Apple、Googleにも解決できないことはある
３、ジーニアスの最終宣告
Appleサポートの中で唯一対面で行われるサポートがジーニアスバー。
AppleStore直営店で行われる、ジーニアス（天才）によるサポート、対面なので症状も伝えやすく、故障内容によってはその場で対応してもらえるのでありがたいのだけど、基本的には事前予約なのが難。
いつも結構込み合っているので、平日でも数日先でないと予約が取れない。
今回はたまたま銀座に仕事で出かける機会があったので、その帰りにAppleStore銀座のジーニアスバーに立ち寄ることに。
症状を聞いたジーニアスは無言でApplewatchを受け取ると、Storeにある充電ケーブルでApplewatchの充電を試みましたがしばらく待っても反応無し。
「充電ケーブルの異常で充電できていなかったわけでは無いようですね」
次に検査用iPadとApple watchを接続し、なにやら診断をはじめました。
診断用のiPadの画面を見ながら小首をかしげ、何度か接続をしなおすジーニアス。
その表情にはジーニアスらしからぬ困惑が広がっています。
待つこと数分、下された最終診断は
「・・・反応が無いので診断できません」
「はっ？」
「検査機に接続して内部の状態を見ようとしているのですが、反応がまったく無く診断ができないのです」
「なるほど、だとするとどうすれば？」
「ここではこれ以上の診断はできないので、工場に送ることになります。ただし…」
「ただし？」
「基本的には工場で検査をすることはありません。工場に送る＝交換修理と考えてください」
「ある日突然電源が入らなくなったのに原因も調べずに交換ですか？」
「はい…」
「ちなみに交換修理だと料金は？」
「保障期間も過ぎてしまっているので有償となり、交換だと24,800円になります。修理見積もりなどは無いので、工場に送ると自動的に交換対応に同意したことになり料金の支払いが発生します」
対応してくれたジーニアスは大変申し訳なさそうだったものの、対応については取り付く島がなく、私は
「考えます」
といってジーニアスバーを離れることにした。
【Tips】
・Apple watchの本体交換修理費用は24,800円（税抜き）
・見積もり後に交換修理するかどうかを判断することはできず、工場に送ると交換修理に同意したことことになってしまう
４、別れの決断
とはいえ、私の中で結論は決まっていた。
いくら愛着のあるApple watchといえど所詮は旧型。
すでに新型のApple watch2が発売され37,800円～購入可能という状況に合って、旧型の修理に24,800円はありえない。
ガジェオタリーマンのサガにより、あっさりと別れの決断が下り、あわせてApple StoreでApple watch2の購入ボタンがポチられました。
サラバ冬のボーナス…
「電源の入らなくなったApple watchはジャンク品としてヤフオクで売ろう」
と考え、机の中にしまいこみました。
それからしばらくというものPSVRが発売されたり、Apple watch2のSuica設定にいそしんだりとバタバタな日が続き、Apple watchの存在を忘れていました。
【Tips】
・ガジェオタにとって故障は悲しむべき事故ではなく、新型を購入する言い訳に過ぎない
・ただし支払いの当ては無い…買い物は計画的に！
５、復活の日
12月を目前に控えた週末、ふと空けた机の引き出しにはApple watchの姿が、
「やべーっ、オークションに出すの忘れてた…」
久々に手に取ったApple watch、オークション出品用に撮影を済ますと再び引き出しに…のはずだったのですが、何を思ったかApplewatch2用の充電器におき充電を試みたところ、まったく反応の無かった液晶画面に、電源マークからケーブルが伸びたような見たことの無い表示が。
あわててググッて見ると「ヘビゲーム」なる謎のワード。
【関連記事】
・Apple Watchに「ヘビゲーム」画面が出てしまったら
どうやらバッテリー関連に何か不具合があるときに表示されるメッセージとのこと。
普通であれば嫌な表示なのでしょうが、これまで何も表示されなかった私のApple watchにしてみれば、死んだ人の脈が再び打ち出したようなもの。
「このまま充電を続ければ、もしや復活するのかも」
と考え、そのまま一晩充電を続けました。
一夜明けて充電器におかれたApple watchのサイドボタンを押してみると、「ヘビゲーム」表示は姿を消し元気だった頃のapple watchの画面が表示されていたのです。
ある日突然電源が入らないという症状に見舞われたapple watchですが、たまたま試したApple watch2の充電ケーブルによりなぜか息を吹き返しました。
理由はまったくの不明ですが、ヘビゲーム画面が表示されたということはapple watchに何らかのバッテリー不具合が生じ、正常に充電ができない状態が続いていたのだと思われます。
よくよく見て見るとApple watchとApple watch2では充電ケーブルにあるマグネット部分の形状が微妙に異なっており、Apple watch2用の充電ケーブルでは出力が強化されるなど内部的な変更が行われているのかもしれません。
そのような変化が初代Apple watchの充電ケーブルでは充電できない状態にあったApple watchを充電可能とし、奇跡の復活へと導いた可能性が高いと思っています。
再び充電が可能となったApple watchは、以後今のところは不具合もなく、すっかりと元気だった頃の姿を取り戻しています。
ただこれまでと違うのはヤツの存在があること。
そう、Apple watch2。
居場所だった左手を後輩に奪われたApple watchは、今日も充電器の上でオーナーの帰りを待ち続けています。
【Tips】
・Apple watch用充電ケーブルで反応が無かったApple watchがApple watch2用でよみがえることがある（原因不明）
・Apple watchに電源ケーブルのような表示「ヘビゲーム」が現れることがある
・残念ながら「ヘビゲーム」は遊ぶことはできない
・「ヘビゲーム」が出たらapple watchをリセットし、再度iPhoneとペアリングする必要がある
・Apple watchは2台持っても活躍の場が無い…
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