「TVがまた面白い」のキャッチコピーでTVCMまで放映されているamazonのセットトップボックス「Fire TV」。
お値段も4,980円と安いので思わずポチりたくなりますが、いざ買おうと思うと悩むのが
・値段の安い「Fire TV Stick」を選ぶか、4K対応の「Fire TV」を選ぶか
・オプションの音声認識リモコンをつけるのか、つけないのか
・ゲームコントローラーは必要なのか、必要でないのか
ということ。
プライム会員限定セール(1,250円引き)で「Fire TV Stick」を購入した管理人が、実使用体験を踏まえ「amazon Fire TVの正しい買い方」について考察します!
1、amazon Fire TV Stickとは?
amazon Fire TV Stixkはamazonから発売中のセットトップボックス。
希望小売価格は4,980円(原稿執筆時点)です。
100円ライターを一回り大きくしたような形状のデバイスで、テレビのHDMI端子に差し込んでWifiに接続すればテレビの大画面で映画を楽しんだり、ゲームを楽しんだりすることが可能になります。
具体的には、
1)「amazonプライムビデオ」など動画配信サービスの動画をテレビで楽しむ
2)FireTV向けアプリ(ゲームやYoutube)をダウンロードしてテレビで楽しむ
3)スマホの画面をテレビに映し出す
4)「Amazon croud drive」に保存した写真をテレビで再生する
5)テレビで「Amazon プライムミュージック」などを再生
を行うことが可能です。
できること1)〜5)を見てお分かりのとおり、Fire TV Stickで楽しめることの多くはamazonの別サービス利用を前提としています。
中でも肝になるのはamazonプライムの利用有無。
amazonプライム会員であれば1)〜5)を個別の追加料金無しで楽しむことも可能(個別課金の映画や、ゲーム、楽曲除く)ですが、amazonプライム会員でない場合は3)を除くと、別途コンテンツの購入費用やサービス利用料がかかります。
Fire TVを購入するのであれば、なるべくamazonプライム(年会費3,900円税込)に加入することをお勧めします。
2、amazon Fire TV StickとFire TVの違い
Fire TVにはStick型の「Fire TV Stick」、4K映像に対応したボックス型の「FireTV」の2種類があります。
FireTVStickとFireTVの違いは以下の通り。
FireTVStick | FireTV | |
価格 | 4,980円 | 11,980円 |
プロセッサ | デュアルコア | クアッドコア |
メモリ | 1GB | 2GB |
ストレージ | 8GB | 8GB |
音声認識リモコン | 無し(オプション) | 有り |
イーサネット | 無し | 有り |
外部ストレージ | 無し | microSDカードスロット |
USBポート | 無し | USB2.0 |
Fire TVでは、処理が重い4K画像が視聴可能なようにCPU・メモリーが大幅に強化されています。
Fire TV StickとFire TVの最も大きな違いは”4K映像の再生可否”ですが、その他にもインストール可能なアプリや設置の自由度が違っています。
特にハードウェア性能が求められるゲームにおいては、インストール出来るアプリの豊富さに加えて、動作のスムーズさなどFire TVが有利なことは否めません。
Fire TVの購入目的に占めるゲームの割合が高い方にはFire TV Stickではなく、Fire TVの購入をオススメします。
また設置の自由度という面でも、Fire TVに軍配があがります。
Fire TV StickはHDMIケーブル経由でテレビに接続するのではなく、本体を直接TVに接続する形になります。
本体サイズはかなり小型に抑えられていますが、それでもHDMIケーブルと比べればかなりの大きさ。
実際に購入する前に、Fire TV Stickを接続しようとしているTVのHDMI端子周辺を確認し、Fire TV Stickが刺さる余地があるか、またFire Stick TVの充電ケーブルの長さの範囲内に電源を取れる場所があるかどうかの確認をオススメします(私は事前きちんと確認せず購入してしまったため、TVへの接続時にかなり苦労をしました)。
なおFire TV Stickに同梱されているHDMI延長ケーブルを使用すれば、延長ケーブル経由でFire TV Stickをつなぐことも可能です。
ただ延長ケーブル自体は10cm程度と非常に短いので、設置の自由度はそれほど高くありません。
Fire TVの場合、HDMIケーブルを経由してTVへ接続する分、設置の自由度はFire TV Stickより格段に高くなります。
3、音声認識リモコンは買うべき?
Fire TV Stickではオプション品として「音声認識リモコン(2,980円)」を追加することが可能です。
音声認識リモコンを導入すると、リモコンから音声でドラマ・映画・アプリ・ゲームを探すことができるようになります。
TVCMでも音声検索をしていたので思わずポチりたくなるオプションですが、スマホ(iPhone or android)を持っているのであれば買う必要はありません。
なぜならスマートフォン、iPhone向けには「Amazon Fire TV Remote」という無料のamazon純正リモコンアプリが提供されており、そのアプリを使用することで音声検索が可能になるからです。
アプリ「Fire TV Remote」は、リモコンの十字キー代わりにスマートフォンの上3分の2ほどに表示されるトラックパットを使ってカーソルを操作します。
またリモコンの物理キーにあたる部分は画面下部に表示されます。
付属のスタンダードリモコンにはできず、「Fire TV Remote」で行える操作は以下の2つ
【お気に入り登録】
→好きなアプリのショーカットを作成し、ショーカットからアプリを起動できます。デフォルトで音楽・写真・設定などへのショートカットが設定されています。
【音声検索】
→画面上部にあるマイクのイラストを引っ張ると音声検索モードへ。音声で映画やドラマなどの動画、ゲームなどのアプリ、amazonミュージックに登録されている楽曲を検索できます。
実際に使用してみたところ音声認識はかなり優秀、誤認識でストレスを感じることはほとんどありませんでした。
検索結果は「映画とTV番組」「ゲームとアプリ」「アプリ」の3つのカテゴリーを横断して表示されるので、映画を探していたのに関連するサウンドトラックを見つけたり、アプリを見つけたりといった楽しみがあります。
意外だったのは「Amazon プライムミュージック」も検索できるところ。
アプリと表示されている部分をクリックすると「Amazon プライムミュージック」アプリが表示され、音声認識で入力した言葉で検索してくれます。
ただし残念なことにYoutubeなどダウンロードしたアプリで音声検索を使用することはできません。
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4、Fire TV ゲームコントローラー は買うべき?
FireTVStickに付属のスタンダードリモコンは、リモコンとしての使い勝手はそれほど悪くありませんが、十字キー及びセンターボタンの操作性は悪く、アクションゲームでの実用に耐えるものではありません。
試しに懐かしのブロック崩しゲーム「アルカノイド」をFireTVStickスタンダードリモコンで遊んでみましたが、左右だけの操作にも関わらず思うように操作ができませんでした。
入力してから反応するまでのタイムラグが大き過ぎるのです。
またリモコンアプリ「Fire TV Remote」でもアプリを操作することはできますが、同じくアルカノイドで試したところ意図通りに動かすのは不可能…
まあタッチパットでアクションゲームする人ってなかなかいないですよね…
FireTVStickでゲームも楽しみたいという方はFireTVゲームコントローラーの購入を考えるべきだと思います。
なおレビュー情報によると、4K対応のFireTVであれば、本体のUSBポートに差し込むことで家庭用ゲーム機のコントローラーを使用することもできるようです(メーカーからの正式情報ではありませんので自己責任でお願いします)。
ゲームコントローラーの値段が5,980円、FireTVStick本体が4,980円なので合計すると10,960円、4K対応で有線コントローラーが使用できる(多分)FireTVが11,980円なので、差額はわずか1,020円。
そう考えるとゲームコントローラーは買わずにFireTVを購入して、家庭用ゲーム機のコントローラーを使用する方が良いかもしれません。
5、amazon Fire TVの正しい買い方 まとめ
・値段の安い「Fire TV Stick」を選ぶか、4K対応の「Fire TV」を選ぶか
・オプションの音声認識リモコンをつけるのか、つけないのか
・ゲームコントローラーは必要なのか、必要でないのか
という3点に絞って「正しい買い方」を検証して来ましたが、管理人個人の結論としては
・値段の安い「Fire TV Stick」を選ぶか、4K対応の「Fire TV」を選ぶか→「Fire TV」
・オプションの音声認識リモコンをつけるのか、つけないのか→つけない
・ゲームコントローラーは必要なのか、必要でないのか→不要
になります。
4K対応テレビを持っているユーザーであれば、その能力を活かすために「Fire TV」を選ぶべきですが、そうでなくともCPUやメモリーが強化されていることでアプリが豊富だったり、動作がスムーズだったりといったメリットが期待できるからです。
また地味ですが設置の自由度の高さも、実利用シーンにおいては重要なポイントと言えます。
加えてUSB端子経由で家庭用ゲーム機のコントローラーを接続できるのであれば、ゲームコントローラーの追加購入も不要となり、値段は「FireTV Stick+ゲームコントローラー」とほぼ差がありません。
私自身は値段の安さにつられて、よくよく検討せずFireTV Stickを買ってしまいましたが、次に買うときは間違いなくFireTVにするつもりです。
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